マグログ

タイトルと内容は大きく異なります。

マグログ。タイトルと本文の内容は大きく異なります。

被災地の建設の現状

 

NHKスペシャル シリーズ東日本大震災 「復興 正念場の夏~“建設バブル”と被災地~」

録画されたものですが、視聴しました。

率直に感じたのは、復興とは言ったものの東北の現状は、まだまだ深刻であるということ。節に分けて説明していこうと思います。

 

 

1.建設ラッシュによる単価の増加

今、東北の被災地はインフラ整備、建物建設で人がかなり不足しています。そのため有効求人倍率が他の業界と比べて高まっています。

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(写真は番組から拝借しました。)

加えて、

2020年には東京オリンピックが開催が決定され、東京のような都市部でも建設ラッシュが始まっています。市場の原理では、金のあるところに人やモノは集まります。同じ仕事なら、給料が良いほうが良いですよね。雇う側の人たちは、人手が足りないので、なんとかして人を呼びたいわけです。そのためには、給料を上げるしかない。

番組でも取り上げられた被災宮城県と同じ東北の秋田県の話です。

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震災以前の単価です。

 

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震災後の被災地の公共事業、復興建設によって宮城県の単価が上がります。

 

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震災後、アベノミクスなどの景気上昇によって秋田県でも設備投資や公共事業の熱が高まり、人出が欲しいため単価が上がります。

 

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秋田県の単価があがったため、人が秋田県にも流れるようになります。

こうして被災地は、建設に必要な人数を雇えないために、工事の施工が遅れ、利益から切り崩して工事しなければならない現状があるようです。

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 本来このスケジュール表も、直線で描かれなければなりませんが、ご覧通り工事のスケジュールはかなりずれ込んでいるのが分かります。

工事の進まない事によって、被災地の人々は新しい問題に直面しています。

 

2.災害公営住宅仮設住宅の腐食

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本来、この災害公営住宅は、震災から五年の2016年までには完了していなければならない予定でした。

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ですが、震災から3年半年経った今でも、災害公営住宅は10分の1も進んでいない。2016年時点で工事が完了することは無いといっていいでしょう。

東日本大震災からの復興の基本方針

今後の復旧・復興事業の規模と財源について

 

復興期間は 10年間とし、被災地の一刻も早い復旧・復興を目指す観点から、復興需要が高まる当初の5年間を「集中復興期間」と位置付ける。

上の記事から見ても、今後国家予算で被災地に予算を割けるのは、残り6年半、集中復興期間として大きく予算を出せるのは残り1年半となります。この期間のなかで災害公営住宅の建設が完了するというのは、今の進捗からすると不安を覚えます。

 

仮設住宅入居、4年間可能 復興庁が1年延長 :日本経済新聞

 

基本的に仮設住宅は3年から4年で退去をする前提で考えられており、建物の造りも長く住むことを考えて建てられていないため、カビや木材の腐食など住環境は悪化しています。四年と決めてはいますが、多く人は4年以上住むことになってしまうのではないかと思います。また、仮設住宅から出たく新しく家を建てようとしたが建設を受け入れてくれる先がなく、仮設住宅に住み続けなければならない人もいるそうです。

 

3.個人的に思うこと…

被災者の気持ちや立場を思うと、国に対しやるせない気持ちになります。どうして被災地の問題は解決していないのに、2020年東京オリンピックを開催するのだろうか?建設の人出不足は分かっていたことで、ないがしろになってしまうと分かってあげなかったのだろうか?優先させて行わなければならないことはあるんじゃないだろうか?声を上げることの出来ない立場にある人の声を拾わなければならないような気がしてしまいます。

最近では、吉田調書も公開されたということで改めて震災について自分の中で考えてみたいと思います。