マグログ

タイトルと内容は大きく異なります。

マグログ。タイトルと本文の内容は大きく異なります。

ソフトバンクCEO孫正義のリーダーシップ

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ブックオフで手に入ったので、購入、読了。

この本は、孫正義が経験したビジネスをケーススタディーとして、孫正義自身が後継者育成のために行った講義をまとめたものです。ひと通り読み終えたので、復習がてら_〆(・ω・` )カキカキ

 

孫正義が経営者として優秀であると感じる部分は自分の哲学をぶらさない企業経営にある。その中でも、個人的にすごいなと思ったのはM&A、企業買収である。ソフトバンクが創業以来行ってきた企業買収について、特筆すべきは今IPOで話題の中国IT企業の雄、アリババである。投資した20億円の株が今では、5兆円の価値があると報道された。加えて、シリコンバレーで創業して間もないYahoo!に投資し、日本では、そのYahoo!JAPANという日本最大のプラットフォームとなり、オークションや広告媒体としても利益を上げ、様々なシナジーを起こす事になった。

また、スプリングの買収、ボーダフォンの買収など、当時の企業資産では倒産しかねない額で買収するなど、かなりチャレンジな買収も行っている。

 

ただ、、どうして孫さんは決断においてブレないのか?それが、私は気になって、この本を購入したのだ。

「孫の二乗の兵法」という彼の行動指針がある。

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孫さんが25才の時に、重い病気に患い考えた自身の行動指針。これが、孫の二乗の兵法である。中国の兵法書孫子」と「イギリスのランチェスターの法則」から生み出したオリジナルである。孫さんは、常にこの指針を意思決定の時に用い、考えている。

一つ、一つ吟味しながら書いていきたい。

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一番上は、「理念」

-道のないところに行動は生まれない。ソフトバンクで言うなら、「情報革命で人々を幸せにすること」

-タイミング。この時代に生まれたこと。自分がこの21世紀に生まれたことは運命であり、この時代に生まれたことを幸運だと思わなければならない。

-地の利。今、自分が暮らしている日本、アジアということを考えなければならない。ソフトバンクにおいては、アジアの潜在需要の高さについて述べている。

-大将となる器を持つものは、将というリーダーをさらにまとめるリーダーにならなければならない。三国志関羽張飛趙雲孔明といった「将」が「大将」である劉備を支えているのだ。

-方法の法。やはり、根性だけではうまくいくことなく、必要なのは成功していくための仕組み、マネージメントであるということ。

 

現状を不幸だと思いがちになる世の中だけれど、自分が今、ここにいるということがどれだけ素晴らしく、チャンスに恵まれているのか考えなければならない。成り上がれるチャンスはたくさんある。

 

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「ビジョン」について

-自分の登る山を決める。頂とは山の上から見える景色。ビジョンを持つということは、山を登る前から、その山の頂上から見える景色が明確にあるということです。山を決めた時点で、成功するための半分は決まっている。その山を登るためにという思考に切り替わるから。「未来はこうなるだろう」では、いけない。1年後、5年後、10年後、こうなっていると日々予測して明確な景色を思い描かないといけない。これが、グループを引っ張る人の役目。

-情報の情。未来はなるべくしてならなければならない。明確な未来にするためには、情報が必要である。この情報を徹底して集めて、発信してこそ時代を引っ張る男になる。(ここについては、また改めて考えたい。)

-戦略の略。そして、省略の略でもある。ビジョンを達成させるためには、枝にエネルギーを与えてはいけない。一つの幹にエネルギーを注ぐことで成長できる。あらゆる選択肢を洗い出し、精査する作業が必要だということ。

-七割以上の勝機があるときだけ挑むべきである。勝ちが見えない戦をやるのは、愚か者のすることであり、リスクが3割以上伴う場合は、迅速に撤退するべきである。だが、ここが天下分け目の戦だと判断した際には、戦いを挑むのも大事である。

-戦ってこそ事を成せる。すなわち、ビジョン=闘いである。坂本龍馬本田宗一郎もビジョンを達成させるために戦ったから成功者として有名になった。闘わずして勝てる闘いなど無い。

 

 自分の想いをどこまで明確に描いていけるか。今成功している本田圭佑イチローだって自分の夢を本気で描き闘ったから今があるのだと思う。この行はすごく勉強になった。

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この行は、戦略の心構え。 

-圧倒的なナンバーワン戦略。これは、圧倒的なナンバーワンでなければならない。二位以下に甘んじてしまうと、その現状に満足し負け癖がついてしまう。逆に一度勝ち癖がつけば、勝ちサイクルが回っていき、良い循環ができる。だからこそ、常に圧倒的なナンバーワンを目指していかなければならない。

-時代の流れに沿った行動をすべきである。流れの傍流いわゆるニッチ産業では社会の変動とともに廃れていってしまう。今は小さくても後に社会のメインストリームとなる産業に自分の身を置くべきである。僕の場合は、農業といったアグリカルチャーだね。

-すべての分野における攻撃力を持つということ。リーダーとなるものは全てにおいて武器となるものを持っていなけなければならない。営業力、交渉力、企業買収、技術、新規事業これらはすべて攻めるための力である。

キャッシュフローと義。経営を続けていくためには絶対的にキャッシュフロー、現金を保持していくことが大事である。また、法律に抵触していなくても、社会から見て義があるかどうか、これは会社を守るうえで常に考えなければならない。

-数百年続けるためには、シングルブランドでは危ういということ。今のアップルのようにIBMや医療分野の企業と手を組んだりパートナーシップとして企業の価値を高めていかなければならない。

 

 圧倒的ナンバーワンは、かなり納得する。おもしろい話だった。

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リーダーとしてのマインド、心構え。

-考える力。具体的には、グローバルな交渉力、プレゼン能力、テクノロジーへの深い理解力、ファイナンスの理解と分析力をすべて高い次元で備えてないといけない。最高レベルの専門家を使いこなし、人に頼らずすべてを決断しなければならない。これが、リーダーであり、だから勉強し続けなければならない。

-パートナーシップを組む際に必要なのは、信義に厚いこと。そして、自分自身がパートナーを信じるということ。信じたうえで、信じられるに値する立場にいなくてはならない。信義、信念、信用、といった心の持ちようだ。

-仁愛の仁。自分の行っていることは、世界中の人々を幸せにしたいという気持ちを大切にし、事業を行なっていかなければならない。

-闘う勇気、腹をくくる、退却の勇気。退却することは、攻めることより100倍難しい。リーダーは、その難しい決断を一人で責任を取る覚悟をもたなければならない。

-愛のある叱り方。愛があるがゆえに時として鬼にならなければならない時は鬼になる。泣いて馬謖を斬る

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 武田信玄も戦略の要としていた「風林火山

 故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。

故に其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し

孫さんが加えた「海」

-戦いの後には、静かで平安な海をその地に作らなければならないということ。闘いのための闘いではなく、平和のための闘いであるということを肝に銘じなければならない。 

 

 以上が、孫さんの提唱する「孫の二乗の兵法」である。簡単ではないことはわかっているが、自分も自分の登る山を決め、孫さんのように登り続けていきたい。まだまだ実感のわかない考えなので何度も見返したい。