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タイトルと内容は大きく異なります。

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What is spritual happiness?-「豊かさとは何か」

 

 

 

 

 

 「豊かさとは何か」は、暉峻 淑子さんが書いたベストセラーである。1989年に出版され、その時代に対する警鐘を鳴らしたこの本は、多くの人の共感を生んだ。今回は、この本の面白い部分をPickできればと思います。

 

豊かさとは何か (岩波新書)

豊かさとは何か (岩波新書)

 

はじめに 

 この本を読もうと思ったのは、コミュニティデザインで有名な山崎亮さんがお薦めしていたからである。忘れもしない2011年に放送された情熱大陸で山崎亮さんが放送されていた。見た時、ビビビッと来た。

 震災以降、津波によって多くの人の家が失くなった。仮設住宅に住民が入り、また新しいコミュニティの形成が必要であるなと感じていた時期だった。その必要性を感じられた時に、これだ!と感じたのである。

 

カネとモノ 

 戦後の日本は、豊かさを求めた。敗戦の廃墟から人々が立ち上がるとき、彼らの中で大事なのは「カネとモノ」であり、天皇の絶対的権威や忠君愛国ではなかったのだ。カネとモノに豊かさを求めた日本人は、ひたすら働き続けた。戦後の経済的急成長は、この豊かさを求めた結果であった。

 

 豊かさの指標をカネとモノにしたのは、大変分かりやすいものであった。現代の感覚でも分かるように、テストで100点を取ると嬉しいし、ボーナスの金額が多いと気分が高まる。人は、やはり数字のような分かりやすい物差しで、幸福度が得やすいようにできているのかもしれない。

 

 いつしか豊かさを求め続けた日本人は、豊かさとは何であるか忘れてしまった。本来、豊かさとは、生活をより良くするものであり、お金もその必要な金額を持っていればいいのである。豊かさのためとお金を稼いだら、そのお金の正しい使い方を忘れてしまった。まあ、猫に小判状態だったわけだ。

 

 生まれてないから、聞いた話になってしまうがバブル時代なんて、そんな感じだったと思う。お金の使い方が分からないから、とりあえずブランド物とかスポーツカー、そして不動産に手を出した。結果的に、不動産に金を突っ込んだ人は、破産したり、多額の借金を抱えたりした。暉峻さんが警鐘を鳴らしていた日本人の末路だったんじゃないかな。

 

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今と重ねてみて私が思ったこと

 いろんな教訓を得て、今の日本、特に若者は、お金の感覚が健全なんじゃないかな?と思う。与沢翼とかいたけれど、彼はお金を沢山使うように見せることがビジネスに繋がっていた部分もあるから、スポーツカーとか乗り回していたと思う。大半の若者は、バイトして交際費や貯金に回す人が多いと思う。若者がお金を使わないと嘆く企業は、正直、企業努力や経営戦略が間違っているんじゃないかなと思う。昔と同じような売り方をしていては、売上は伸ばせない。

 

 当時と比べ、日本の社会的資本は、確実に増えてきていると思う。福祉先進国と比べたら、まだまだだけれど。近年、イクメンワークライフバランスとか、そんな言葉が出てきている辺りからも、社会的資本をより豊かにする動きが生まれてきている。

 

 私が思うに、こういった社会的資本が充実しづらい状況の一つに、人材の流動性の硬直化にあるように思う。女性が子育てしながら、働くのが難しかったり、男性が子育てにコミットできないのは、企業という存在があるためだと思う。日本人の多くが、真面目で勤勉であるからだと思うんだけど、その企業でサラリーマン人生をまっとうすると考えている。企業へのロイヤリティが高まっていい面もあるんだけど、その企業にいなければならないと依存した思考に陥ってしまう悪い面もあると思う。

 

 例えば、半沢直樹が分かりやすい。半沢直樹は、多くの社内政治のなかにいるが、あんなに面倒くさいものは無いと思う。半沢ほどの能力があるなら、外資系金融のマネージャークラスになれるだろうし、中小企業を救いたいんだったら、メガバンクにいる必要は無いと思う。その企業体質のせいで、半沢は奥さんと一緒にすごく時間を取ることが出来ないし、子どもがいる設定なのに原作、ドラマでは一切出てこない。奥さんの華も、夫の半沢に何も言わず、内助の功として頑張っているが、今の時代を考えるとダサいと思う。半沢の能力なら、もっと短い時間でスマートに働ける道もあったのではと思う。

 

 なんで、もっと人材の流動性は活発にしていくべきだなと思います。働く環境の選択肢は多ければ多いほうが良いとおもいます。

 

最後に

 この本は、この時代に創刊されたからこそ価値がある。今、この本を背表紙に何も付けなかったら、ここまで売れることは無いと思う。ただ、この本から学べることはある。それは、「まずは経済的資本の充実ではなく、社会的資本の充実させましょう」ということ。多くのお金が必要としない社会、人の繋がりをリアルに実感できる社会を作って行きたいですね。

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 働く、生きることには色んな選択肢がある。もっとオトナの人が子どもたちと関われる機会があったら、面白いかもしれないですね。ってことで↓の記事、おすすめです。社会の色んな人にナナメの存在が必要なのかもしれない。

 

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