マグログ

タイトルと内容は大きく異なります。

マグログ。タイトルと本文の内容は大きく異なります。

鈴木敏夫の仕事の源流を辿る

 

天空の城ラピュタとなりのトトロ火垂るの墓魔女の宅急便おもひでぽろぽろ紅の豚平成狸合戦ぽんぽこ、耳を澄ませば、もののけ姫、となりの山田さん、千と千尋の神隠し猫の恩返しハウルの動く城ゲド戦記崖の上のポニョ借りぐらしのアリエッティコクリコ坂から風立ちぬかぐや姫の物語、思い出のマーニー

 

f:id:kumapei:20150407015139j:plain

これら、数々のヒット作を生み出してきたのは、「スタジオジブリ」である。そして、この数多くのヒット作品を支えてきたのが、何を隠そう鈴木敏夫なのである。

f:id:kumapei:20150407015336j:plain

彼のプロデュース力やマネジメント力が、宮﨑駿や高畑勲の眩しい才能をより輝かせていた。

 

将来、人をマネジメントしたり、プロデュースしてみたいと考えている私からすると、鈴木敏夫は格好のお手本となった。今回は、彼の仕事術や刺激を受けた人を基に、自ら実践していく上で活かせる考えや行動をまとめてみようと思う。なお、鈴木敏夫、宮﨑駿、高畑勲は、話に沢山出てくるので、さん付けはしないことにした。ご了承いただきたい。

 仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場 (岩波新書)

 

 

 

目次

 

・仕事は公私混同でやっていこう

・部下へ仕事を任せるときは、すべて任せる

・プロデューサーとして、一番大事なのは「監督の味方」になること

・金なんて紙だからな

鈴木敏夫のミーティング術

・プロデューサーは、ロードマップを描けなければならない

・駄目な人材なんてどこにもいない

・好きな人と仕事をする

・常に客観的な思考をもつということ

・生きる

 

 

 

・仕事は公私混同でやっていこう

 

 鈴木敏夫は、大学卒業後に徳間書店に入社。雑誌の編集者として働き、後にアニメ雑誌『アニメージュ』の副編集長となります。当時、アニメージュの編集長をしていたのが、尾形さんという人でした。彼は、創刊号の最初のテーマを「宇宙戦艦ヤマト」にしました。理由は、息子が好きなアニメだったから。元々アイデアマンとして活躍していた尾形さんでしたが、アイデアの根底にあるのは、「自分が楽しいから」という私利私欲からでした。結果は、アニメージュ創刊号は、3日で品切れになる大ヒットでした。

もちろん、会社は私利私欲のために使ってはいけません。しかし、私利私欲のサークルと社の利益のサークルがうまく重なるように仕事をすれば、楽しく仕事できますよね。尾形さんは、そのへんが上手だったようです。

 

 

 

・部下へ仕事を任せるときは、すべて任せる

 

 そして、この尾形さんは、こういったアイデアを言ったきり、仕事を副編集長の鈴木敏夫に一任します。本来、仕事を一任すると言っても、最後は上司である編集長が確認して校了となりますよね。でも、尾形さんは違いました。ほんとに全て任せて、皆が仕事してるなか帰ってしまいます。ただただ図太い(笑)

 こんなふうに書くと、ひどい上司ですが、尾形さんは許されるキャラであり、それ以上にアイデアの面白さ、交友関係の幅広さで素晴らしい魅力がある人でした。常に好奇心のアンテナを絶やさず、チームメンバーを盛り上げていくのも、優秀なプロデューサーになる上で必要な条件であると鈴木敏夫は言います。

 

・プロデューサーとして、一番大事なのは「監督の味方」になること

 

 宮﨑駿が、「風の谷のナウシカ」の監督になるとき、一つ条件を出しました。それは、「高畑勲をプロデューサーにすること」でした。面倒くさいことは大嫌いな高畑勲は、もちろん嫌がりました。しかし、宮﨑駿の熱意に折れ、しぶしぶプロデューサーを引き受けました。

そんな高畑勲は、今までプロデューサーをやったことがありませんでした。でも、彼は全部を数値化して、現実的かつ合理的な工程表を作り、誰にでも伝わるような素晴らしい仕事振りでした。高畑勲は、「プロデューサーにとって一番大事なのは監督の味方になること」といいます。常に孤独な存在である、監督を支えることができるのはプロデューサーであるというのは、非常に含蓄のある考えだと思います。

 

・金なんて紙だからな

 

 徳間書店の社長である徳間康快さんは、「金なんて紙だからな」と常々言ってたそうです。彼の理論としては、「銀行にあるお金なんて、ロクな物じゃない。だから俺が使ってやってるんだ」という人だったそうです。開き直りの極みですよね。昭和の経営者って感じがします。

また、「人間、重いものを背負って生きていくもんだ」とも言っていたそうです。困難が人を成長させていく。そういった人だからこそ、深みのある人になっていったんでしょうね。

 

鈴木敏夫のミーティング術

 

 楽しい時間にする-参加してる人が楽しいと思えないといい案は出てこないし、いいものも作れない。基本的にミーティングは勤務時間外にやっているため、つまらないと参加してる人に申し訳ない。

 幅の広い世代で交流する-まず、いろんな会社で交流することが大前提で、その上で若い人やベテランなど様々な世代が交流できるようにする。そのほうが新しい発見も多いし、また新しいつながりができる

 全員に意見を言わせる-プロデューサーの仕事は、皆の意見を聞きまとめる人である。だから、一人ひとり意見を言ってもらう。全員ってのがミソ。

 自分の意見を用意せずにのぞむ-テーマは方向性は示すけど、自分の意見は空っぽにする。ただ聞き役に徹して、新鮮さを失わないようにする。

 

・プロデューサーは、ロードマップを描けなければならない

 

 プロデューサーは、作業の見取り図が書けなければならない。大きな枠組を捉えるのは必須能力であるし、地図をかき、感覚を養わないといけないですね。

 

・駄目な人材なんてどこにもいない

 

 鈴木敏夫と仲の良い人に、博報堂藤巻直哉さんがいます。ポニョの主題歌を歌ってたひとですね。彼、全然仕事しないらしいんです。映画のタイアップする企業が全然見つからないということで、広告代理店は企業探しに奔走していました。電通の担当の人は何社か見つけてきてくれるなか、博報堂はゼロ。

そんな藤巻さんも宮﨑駿がとても気に入っており、すごく仲良くしている。藤巻さんによって、宮﨑駿のインスピレーションが高まったり、場が和んだりしているのだから、非常にジブリにとっては重要な人物であるということが分かります。

 

・好きな人と仕事をする

 

 結局、鈴木敏夫は、宮﨑駿や高畑勲だけでなく徳間康快さんや藤巻さんなど彼なりに好感をもって接している人たちを仕事をしています。かれにとって、それはかけがえのない喜びであるとも。好きな人と毎日がお祭りの準備のようにワイワイして仕事をする楽しさって、本当に素敵かもしれないですね。

 

・常に客観的な思考をもつということ

 

 でも、やはり鈴木敏夫はプロデューサーであり、経営者です。だから、期限であったり、予算というものはシビアに考えなければならないし、そこに隙があってはならないのです。だからこそ、楽しむ気持ちを持ちながら、客観的に物事を捉えること忘れてはならないのです。

 

・生きる

 

最後に鈴木敏夫の哲学を書こうかと。

人間の生き方にも2つあると思っています。目標を持ってそれに到達すべく努力する。それは簡単にできることではありません。僕なんかも目標がなかったから。もう一つは、目の前にあることをコツコツこなすことで、自分に向いていることを見つけていく。これが「生きる」ということだと思います。

その中で困難にも出会うでしょうが、困難は楽しんだほうがいい。その時のコツは、困難を他人事と思うこと。問題を客観的に見ると解決方法が見つかる事があるんです。

 

 

f:id:kumapei:20150407020751j:plain

以上です。読んでいただき有り難うございました。